婚活悩み相談ブログ
うまくいかない人ほど「相手が変われば解決する」と思っている
婚活が長引いてしまう女性の多くが口にするのは、「いい人がいない」「見る目がない」「相手がちゃんとしてくれればうまくいくのに」といった言葉です。一見、もっともに聞こえるこれらの言葉の裏には、“他責思考”という落とし穴が潜んでいます。
婚活のスタートラインでは誰もが「理想の相手と出会いたい」と思います。それは当然のことですし、理想を持つのは悪いことではありません。しかし、何度会ってもうまくいかない、関係が長続きしないという場合には、「相手にばかり原因を求める思考」になっていないか、一度立ち止まって見つめ直す必要があります。
「相手がもっと誠実だったら…」「もっとリードしてくれる人だったら…」と、問題の原因をいつも“相手の未熟さ”や“不一致”に求めてしまう人ほど、自分の中にある課題や改善点に目を向けられない傾向があります。そして、そのまま何人と会っても同じような壁にぶつかるのです。
たとえば、ある30代後半の女性Aさんは、見た目も会話力もあり、プロフィールも問題のないお相手と何度もマッチングしていました。しかし、どの相手とも「何か違う」と感じて交際が続きませんでした。
詳しく話を聞いていくと、Aさんは「私に合う人はもっと気配りができるはず」「ちゃんと質問してこない人は配慮が足りない」と相手の行動にすべて原因を見出していたのです。
この思考の問題点は、他人の変化を待っている間、自分は変わる必要がないと無意識に感じてしまうことです。その結果、自分の内面を省みる機会を失い、同じことを繰り返してしまいます。
ここで勘違いしてはいけないのが、「自責思考＝自分を責めること」ではないということです。本来の自責思考とは、“状況を自分の行動で変えられる”という前向きな捉え方です。
たとえば、「相手が退屈そうにしていたな」と感じたとき、「どうしたらもっと会話が盛り上がっただろう？」と考えるのが、自責的な視点です。
これは、自分を否定するのではなく、“改善できる力が自分にある”という希望の視点です。実際、婚活がうまくいっている女性たちの多くは、この思考法を自然に実践しています。「今回はご縁がなかったけど、自分なりに努力できた」と感じられる女性は、出会いのたびに成長しています。
婚活は、「相手探し」であると同時に、「自分探し」でもあります。うまくいかないときに、「なぜあの人は◯◯してくれないのか」と相手を責めている限り、自分自身の魅力や改善点には気づけません。
逆に、「なぜ私はこの人とうまくいかなかったのか？」「どうすればもっと自然体で向き合えたのか？」と考えるようになると、自分の思考や行動に変化が生まれます。これは、婚活において最大の武器になります。
実は、自責的な思考を身につけるだけで、相手の見る目も、会話の深さも、関係の築き方も、すべてが変わってきます。それは、責任を背負うという意味ではなく、「自分の未来に対して主導権を握る」という、力強い前向きな意識なのです。
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過去の“失敗経験”を美化してしまう思考グセ
婚活相談を受けていると、驚くほど多くの方が「昔の恋愛が忘れられない」と口にします。「あの時の彼が一番良かった」「あの関係に戻れたら…」そんな過去の記憶が、いま目の前にいる人との出会いを無意識にブロックしているのです。
しかし、そこには落とし穴があります。人は記憶を都合よく美化する生き物であり、それが婚活の妨げになっていることに気づいていないケースは少なくありません。
ある相談者の女性Bさん（38歳）は、婚活を何年も続けているにもかかわらず、「昔の彼を超える人がいない」と悩み続けていました。
話を聞くと、その彼とは20代前半の頃に付き合っており、最終的には連絡が途絶えて終わった相手でした。しかし彼女の中では「一番自然体でいられた」「価値観がぴったりだった」と美しい思い出として残っていたのです。
人は過去の記憶をすべて正確に覚えているわけではなく、時間が経つにつれて「良かった部分」だけを強調してしまう傾向があります。そして、その美化された記憶を「基準」にしてしまうと、それ以下のすべてが「物足りないもの」「納得できないもの」として弾かれてしまうのです。
過去に経験した“しっくりくる感じ”や“自然な安心感”は、たしかに貴重です。しかし、それを過去の相手とだけ重ね合わせてしまうと、現在の出会いに目を向けにくくなります。
実際には、新たな関係の中で、違った形の「安心感」や「理解し合える感覚」を育てていくことができるにもかかわらず、「あのときの彼と比べてしまう」ことで、チャンスを逃してしまうのです。
また、「あの人のようなタイプが自分には合っている」と固定してしまうと、視野が狭まり、違う価値観や背景を持つ素敵な相手に出会っても、その良さに気づけなくなります。これが、思考の柔軟性を奪う大きな原因になります。
「自然体でいられた」とよく言われますが、その「自然さ」が本当に相性の良さだったのか、それとも“当時の若さ”や“恋愛に対する幻想”がもたらした感覚だったのかを、冷静に振り返ることはとても大切です。
若い頃の恋愛は、将来や結婚といった現実的な要素があまり関与しない分、自由で心地よく感じられることが多いからです。
しかし、結婚を見据えた婚活では、将来の価値観や生活スタイル、金銭感覚、家庭に対する考え方など、多くの“現実”をすり合わせる必要があります。「当時はよかったけど、今ならうまくいかなかったかもしれない」——そんな視点で過去を見つめることができると、現在の婚活にも目が向きやすくなります。
重要なのは、過去を「理想像の基準」に据えるのではなく、「経験の一つ」として扱うことです。過去の恋愛には、自分の成長や気づきが詰まっています。その中から「自分が求めていたこと」「うまくいかなかった原因」を見つけることで、次の出会いに活かすことができます。
つまり、過去は今の自分をつくった大切な要素ではありますが、それを“絶対的な基準”としてしまうと、前に進む足かせになります。婚活は「今」と「これから」の自分の幸せを築く時間です。だからこそ、過去と上手に距離をとりながら、フラットな視点で出会いを見つめ直すことが必要なのです。
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「婚活疲れ」を引き起こす完璧主義の罠
婚活が長引けば長引くほど、多くの人が陥るのが“婚活疲れ”です。その正体のひとつが「完璧主義」という思考の癖にあることは、意外と知られていません。完璧主義と聞くと、ストイックで真面目な印象を受けるかもしれませんが、婚活においてはこの傾向が大きな足かせになることも多いのです。
婚活で失敗しやすい人ほど、相手に求める条件がどんどん細かくなっていく傾向があります。年収や身長、学歴、性格、趣味、家族構成に至るまで、まるで“理想の人間像”をカタログから探すかのように、完璧な人物像を頭の中で作り上げてしまうのです。
もちろん、希望条件があることは悪くありません。ですが、「これもあってほしい」「これがないと無理」と線引きをしていくと、最終的には誰とも合わない状態になります。
そして、「またダメだった」「いい人がいない」と感じては自信をなくし、婚活へのモチベーションも落ちていきます。これが“婚活疲れ”の典型的なパターンです。
完璧主義の人は、相手を見るときに“減点方式”でジャッジしてしまうことが多いのも特徴です。「いい人だけど●●が足りない」「優しいけどちょっと地味」「安定はしてるけど刺激がない」と、ひとつでも欠点が見つかると、その人を即座に“対象外”としてしまいます。
これを繰り返すうちに、「誰ともフィーリングが合わない」「ときめかない」という状態に陥ってしまうのです。しかし、よく考えてみれば、人は誰しも欠点を持っています。
自分にも直すべき部分や、未熟な点があるように、相手にも当然“完璧ではない”ところがあるのです。
婚活は、減点方式ではなく、加点方式で見る視点が大切です。「この人のここが素敵」「ここは合わないかもしれないけれど、話し合って歩み寄れそう」といったように、バランスを見ていく力が重要になります。
完璧主義は相手だけでなく、自分にも向きます。「もっと痩せなきゃダメ」「もっと会話がうまくならないと」「相手によく見られるように自分を作り込まなきゃ」と、努力する一方で、知らず知らずのうちに自分を追い込み続けてしまうのです。
その結果、「自分はまだ婚活する資格がない」「こんな自分じゃ選ばれない」と感じてしまい、婚活自体に対してブレーキがかかってしまうのです。
本来、婚活とは“今の自分”で向き合うべき活動です。完璧を目指し続けるのではなく、今の自分をどう活かしていくかを考えるほうが、ずっと自然で持続的です。
実際に成婚したカップルの多くが口にするのは、「最初からすべてが完璧だったわけじゃない」という言葉です。初めはなんとなく合わないと感じたけれど、会話を重ねるうちに理解が深まり、関係が育っていったというケースがとても多いのです。
「7割合えば十分」と思える柔軟な思考は、婚活においてとても大切です。結婚はゴールではなくスタート。お互いにすり合わせていく過程を楽しめる関係こそが、最終的に幸せな結婚生活に繋がるのです。
まとめ
以上、この記事では婚活に失敗する人の思考法について書かせて頂きました。
婚活でうまくいかない人には、共通した“思考のクセ”があります。それは、理想に縛られすぎたり、過去を美化したり、完璧主義に陥ることです。
これらの思考法は、目の前のチャンスを見逃し、婚活疲れを引き起こす原因にもなります。成功する人ほど、自分自身を客観的に見つめ直し、柔軟な思考で相手と向き合っています。
「今の自分」を肯定し、相手の長所を見つける視点を持つことが、婚活成功への第一歩。婚活は条件のマッチングではなく、心の通い合いから始まる――そんな“本質”を思い出してみてください。
